こんな時代に誰がした

 

最近、キャバクラを辞めて

クラブのホステスになったんですけど

(違いがわからない方のためにざっくり説明すると、キャバクラは若いギャルとコールとかして飲める。クラブは妙齢のお姉様とお行儀よく飲める。)

 

まぁ、周りのお姉様方、基本的に30歳はすぎてるのよ。

ただ、めちゃくちゃ美人だし

とても若く見えるんだけど、

だとしてもわたしがダントツ若く見える。

だって20歳ほやほやだし。

プロ野球チームに急に草野球のガキ放り込まれたみたいな異色さがある。

 

 

キャバクラで働いてる時は、

周りも若かったし、わたしも老けて見えたから

特に言われなかったけど、

最近は毎日「若いね〜!」と言われすぎて

女性ホルモンが出るわ、出るわ。

だって若いんだもんっ♡の一言で

大体許してもらえそうな雰囲気、最高。

 

 

 

それで、先日、お客様とお姉様が

ポケベルの話をしてて名前は聞いたことあるんだけど形がわからない。

だってわたし、初めて持ったケータイiPhone4Sなんです。

って言ったら周りみんな「エ゛ッッ」っていうガチなドン引き顔をされてだな。

 

小学生の頃、親が厳しくて

自分のケータイ(ガラケー)を持たせてもらえなくて親のケータイ借りて使ってた。

中学入ってやっと買ってもらうから

我儘言って当時、まだ普及してなかった

iPhone4Sを買ってもらった。

 

もうそのジェネレーションギャップが

ショックでショックで仕方なかったらしく、

しばらくみんなテーブルの角を見つめながらお酒を飲んでいた。申し訳ない。

 

 

そこからずーっとiPhone

一度の浮気もせず、中一の頃から今のiPhone7にデータは上書き保存されている。

 

 

スマホ、中でもiPhoneは最早〝ケータイ″と言うには便利すぎるものになってしまった。

カメラはそこらのデジカメよりも画質が良く、

アプリで自撮りをすれば全くの別人が写り、

音楽も動画もゲームもだいたい無料で楽しめて、

買い物をすれば次の日には届き、

分からないことは3秒でGoogle先生が教えてくれ、

連絡先の知らない昔の同級生はすぐにSNSで見つかり、連絡が取れる。

 

 

 

ものすごく助かっている。

ありがとう、スティーブ・ジョブズ

とても便利なものを作ってくれた。

とても、便利。

特にSNSなんてものはすごく便利。

 

 

 

そう、例えば仲良いと思ってた友達が

Twitterでわたしの知らない裏垢を作って

色々書かれたことを知ってしまったこととか。

 

元彼の最近の様子が共通の知人を通して

すぐ事細かにわかってしまったりとか。

 

共通の友達同士がどうやら一線を超えたな、

という雰囲気をお互いのレスの雰囲気から察したりだとか。

 

今の彼氏の元カノが驚異の特定能力で

わたしのアカウントを見つけ、

喧嘩ふっかけてきたりだとか。

 

彼氏の浮気相手がわたしのインスタを見つけ、二股に気づいたりだとか。

 

彼氏の元カノ(元浮気相手)のアカウント、

裏垢も含め全て気になってついつい

時間があれば見ちゃったりだとか。

 

彼氏のインスタのストーリーに

一瞬、映った女をすかさず拡大して

特定しようとしたりだとか。

 

彼氏がポロっと口に出した女友達の名前をFacebookで探し出し、監視することができたりだとか。

 

 

 

もうほんと〜〜〜〜〜〜っに便利!!!!

たまにわたしは何してんだ?と思うくらい!!

本当に意味わかんねーよ!!!

見せんな!!!!!!!!

かといって鍵垢にされたらキレっけど!!!!

こんなよぉ、片手に収まる(iPhone7はちょっと収まらないけど)

何でできてるかもわかんねぇ小せえ液晶によ、どんだけ日々を振り回されてんだよ!!!!

時間も、金も、心も!!!!!!!!

 

 

自分でやってることだけどよ、

最近、本当に気に食わなくなってきて

 

なに、これ!?!?!?!?!?!?

いる!?!?!?!?!?!?!?

 

いや、うん。いるよ。ごめん、それはいる。

毎日起きたらソシャゲのログインボーナス、一通りもらわなきゃいけないし、

バイトのシフトもわかんないし、

連絡も取れなくなるのは困るし、実際いる。

 

 

実際、いるんだけどさ。

最近、この便利すぎるアイテムが本当に憎い。

今すぐ、川に放り投げてやりたくなることがたくさんある。

もし、ドラえもんがいたら

嫌いになってしまうんだろうか。

わたし、どら焼き嫌いだし、あいつと上手くやってけなさそうだからいいか。

 

じゃなくて。

 

 

 

見たくないものを見せられる、

見ちゃう、のは私が弱いからなんだけど。

私が弱いせいなんだけど、やっぱりスマホのせいでもあると思うのよ。

 

ないものねだりで、現実を見れない懐古主義だってわかってはいるんだけど、

それでもメールの返事はすぐにしちゃダメだって、

誰かに聞いたことあるけど駆け引きなんてできなかったあの頃が私は良かった。

あれくらいの曖昧さで、

足りない部分は想像で補ってもやもやしてワクワクして眠れないあの夜を過ごしたい。

 

人が人だった頃の時代に戻りたい。

少なくとも元カノのアカウントなんて見たくない。

 

 

 

けれど、私は今夜もスマホ

川に投げ捨てたり、屋上から落としたりせず、

両手で大事に持って、自分が傷つきそうな言葉や写真を探しに行く。わざわざ。

 

意味がわからないのも、憎いのも全てわたし自身への気持ちなんだな。

 

 

 

頼む、時代よ

これ以上進化をしてわたしを、人を、傷つけないでほしい。

 

 

 

 

 今、1番ほしいものはらくらくフォン。

まだありますか?